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奨学金制定に暫定措置令=審議遅れに業を煮やす=09年までに30万人に支給

9月15日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】政府は十三日の閣議で大学の奨学金制度を制定する暫定措置令を国会に上程することを決定した。この制度の動議案が出されて以来、審議期限の九十日間が迫っているにもかかわらず、与野党間の足並みが揃わず審議が進展していない事に業を煮やした政府が、暫定措置令上程を決定した。
 この制度は、ブラジリア市のほかサンパウロ、リオ、ミナス、パラナ、南リオグランデ、ロンドニア、パラーの七州の私立大学を対象として奨学制度を設けて広く門戸を開放しようというもの。政府は〃全員に大学教育の場を提供するプラン〃としてプロウニと名付け、取りあえず来年度に七万人を目標としている。 奨学金は家族収入が一人当たり最低給料の一・五倍までの子弟は全額支給、三倍までは半額支給となる。選考は教育省が国家学力テストの成績を見て予めリストアップした上で、大学側がテストをした後に最終決定する。奨学金は大学が負担することになるが、その代わり大学は所得税免税や福祉年金の積立などが免除される。
 免税の一〇%が奨学金の支給に当てられるが、政府筋はこれにより規定入学者の一〇%増が見込めるとし、これまでに私学の授業料が高くて学業を断念した学生にチャンスを与えることが出来るとしている。これにより来年上半期に取りあえず二万人を選択した上で、年末までに七万人として二〇〇九年までに三十万人が恩典を受けられると見込んでいる。
 現在教育省では国庫負担で、私立大学生十七万二千人の七〇%に学費融資を行っており、年間八億二千九百万レアルを支出している。これを今後奨学金制度に振り替えていくことになる。
 制度は大学側にも異存がなく、関係筋も好意的に受け取めており、何故国会の審議が遅れたのか、疑問に思う向きが多い。

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