健康広場
9月15日(水)
「森のバター」の異名を持ち、善玉コレステロールを増やしてくれるアボカドーー。今回は、まだまだ知られざるその効用を紹介しよう。
「アボカドを食べつづけるとお腹の調子が良くなった」。こんな意見も当然だ。脂っこいことに注目が集まりがちだが、実はこの「森のバター」、食物繊維も青果物の中でトップクラスなのだ。アボカドならばセロリの3・5倍、レタスの何と5倍もの食物繊維が摂取できるのだ。
無理をしてレタスを沢山食べるよりも、アボカドを一個食べるほうが効果的に食物繊維を摂れ、整腸作用が期待できる。
また、肌の具合が気になる女性にもぜひ試してもらいたいのがアボカドだ。
嫌な乾燥肌を防いでくれるセラミドを作るのに欠かせないビタミンとして知られるビタミンF。アボカドは果物を含む全ての食品中でその含有率が最高級。一日にわずか70グラム食べるだけで、スベスベの肌を保つことが出来る。
また、美容には欠かせないビタミンEを含むのも女性にはうれしい効能の一つ。
女性だけが、アボカドの効能を享受するわけではない。お酒を日ごろから飲み、肝臓が弱っている人にもぜひ、試して欲しい。
肝機能障害をも抑制してくれるアボカドーー実は肝臓で働くグルタチオンと呼ばれる成分がアボカドには多量に含まれていることが判明している。
グルタチオンの主な働きは次の二つ。
(1)アルコールなどの解毒作用を促進
(2)肝臓の細胞を傷つける活性酵素を除去し、肝機能の低下を防ぐ
このグルタチオンの含有率を他の果物と比較して欲しい。(表)
他の果物と比べて、その含んでいる量の多さが分かると思う。
様々な効果を持つアボカドーー。ギネスブック公認は決して伊達ではない。