9月10日(金)
八月三十日から二日まで訪日していたミナス・ジェライス州のアエシオ・ネーヴェス知事は、東京の経団連会館で松岡鐡哉・日本ブラジル経済委員会企画部会長らと懇談し、ウジミナス製鉄やセニブラ社への大型投資を呼びかけるなど経済交流の活性化を呼びかけた。九日付インターナショナル・プレス紙が報じた。
同紙によると、ウジミナス製鉄(日本ウジミナス社が一八%出資)と、セニブラ社(日伯パルプ資源社一〇〇%出資)のセルローズ生産倍増計画に対し、それぞれ六億ドル、十億ドルの投資を持ちかけたという。
一方、中断されていた潅漑施設建設ジャイバ・プロジェクトに、国際協力銀行(JBIC)から一千万ドルの融資再開を取り付けたとも報じられている。
また、日本へのエタノールの売り込みに関して、アエシオ知事は「二年後には、わが州はアルコール生産量がサンパウロ州に次いで、二番目の生産地になる。将来は日本にもエタノールを輸出したい」と希望を語ったという。
さらに、ヴァリグ航空とタイアップし、日本の主な観光業者を近くミナス州に招待する計画を明かし、同時に、ブラジル入国査証取得の簡略化に向けて便宜を図りたい意向を示したと伝えられている。
知事は滞在中に、今年で協定締結から三十年になる姉妹県の山梨県を表敬訪問。昨年八月に、ベロ・オリゾンテ市を訪れた山本栄彦知事と会談したほか、ブラジルから宝石の原石を輸入している宝石研磨場を見学した。
今回の知事の訪日には、ウイルソン・ブルメール州経済開発局長、リナウド・カンポス・ウジミナス社長、ロブソン・アンドラーデ・FIEMG社長やフェルナンド・フォンセッカ・セニブラ社長ら十人が同行した。