両手で掲げられた国旗、歓呼する観衆。マラソンのヴァンデルレイ・デ・リマ選手が独立記念日の七日、記念パレードの先頭に立った。
「祖国に価値を認めれば、幸福にそして勤労になる」。前日のラジオ番組で、ルーラ大統領は、国民に呼びかけた。愛国心の大きなシンボルが、国旗だ。
日本で国旗掲揚や国歌斉唱について、議論が百出。教育現場では、混乱もある。そんな姿を頼りなく思う人は少なくない。「しっかりしてくれよ」と、ある男性はため息交じりにいう。
小泉首相が十四日に来伯する。貿易や投資のほか、移民百周年についても関係者らと懇談。日・ブラジル賢人会議を立ち上げ、人的交流の拡大を図っていく。
日系コロニアには今なお、祖国を憂う移住者の存在がある。 (古)
04/09/09