9月3日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】アメリカのオレンジの元祖はブラジルだったことがUSP(サンパウロ総合大学)の調べで明らかになった。それによると一八〇〇年代にアメリカの外交官が、ブラジルから三本の苗木を持ち帰り、カリフォルニアのリバーサイド地区に植えたのが、現在ワシントン・ナベルといわれるアメリカを網羅している品種だという。
このみかんは、ブラジルではラランジャ・ダ・バイーアと呼ばれ、大型で果汁が多い。アジアが原産でヨーロッパに渡り、ブラジルには当時のポルトガル皇帝が持ち込んだとされている。この種類がジュースに最適で、ブラジルは昨年十三億三千万ドルの輸出実績を持つ。もちろんアメリカも大口のお客さんである。