9月2日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ州検察庁は三十一日、エスコーラ・デ・ラッチーニャ(トタンなどでできた簡易校舎)十四校の建て替えを巡り違法行為があったとするジョルナル・ダ・タルデ紙の告発に基づき、サンパウロ市役所を捜査することを決定した。
マルケス検事によると、校舎建て替え工事を入札なしで建設業者と契約したことや、橋や高架橋などの施設維持管理用に定められた価格を同工事費として適用したという行政上の違法行為について捜査が行われるという。
エスコーラ・デ・ラッチーニャはピッタ市長時代(九七―二〇〇〇)に建設され、教室内が暑いとか防音が十分でないなどマルタ現市長を始め多くの人々の批判を集め、マルタ市長は任期が終わる今年末までに同校を建て替えると公約していた。全六十一校のうち、十校は廃校、三十四校は建て替え中、十七校は改築される予定。
市の違法行為が報道された後、マルタ市長はマスコミの取材を避けている。セーラサンパウロ市長候補は、入札なしの校舎建て替えは教育行政の無計画さを表していると批判した。また、市議会ではこの件に対して議会調査委員会(CPI)を設置する動きが始まっている。