9月2日(木)
サンパウロ市近郊のアルジャーで去る八月二十一日に始まった第十三回花祭りXIII AFLORD 会場に、去る八月二十八日、パラグァイ・イグアスー移住地で製作された大中小の太鼓がお目見えして、注目を集めた。持参したのは澤崎琢磨・雄幾兄弟をリーダーとする太鼓グループだ。花祭りを主催する汎ヅットラ花卉生産者協会(新谷幸雄会長)の招待に応じて、会場で二日間の公演を行うため、一行十九名が大型バスで来訪するのを機会に「イグアスー太鼓」を紹介しようとしたもの。
イグアスー地方に生育している樹種の一種、カナフィートを材料に、山形県出身の石井吉信さん(70)を棟梁に、移住地のベテランが製作した太鼓だ。叩き込めば、日本で太鼓に使われている〃けやき〃に劣らない奥深い音色を出す、ことも実験済みで、カナフィートは太鼓に適している、と日本の太鼓作り専門家からお墨つきももらっている。
太鼓グループと一緒にイグアスー太鼓工房を代表して来伯した大野ミゲルさんは「すでに、アルゼンチン拓植協同組合とベレン日伯協会に一個ずつ購入していただきました。本場の日本には三個送っています。徐々に評判を得ています」とイグアスー太鼓のブラジルでの普及に強い期待を表明した。
移住地で太鼓生産が始まったのは去年のことで、まだ歴史が浅い(本紙・〇三年十一月二十六日報道)が、高タンパク質の大豆「オーロラ」や「マカダミア・ナッツ」に続く移住地の目玉商品としての地位を着実に築きつつある。
去る八月二十九日には直径二尺の大太鼓と玩具用太鼓に買い手が付き、幸先の良いイグアスー太鼓のブラジル進出となった。イグアスー太鼓工房のTelfaxは00XX-595-632-20267,E-mail:sawasaki@cde.rieder.net.p