ホーム | アーカイブ | 食で健康=アボカド=(中)コレステロールを下げる働き=皮が黒いと食べごろ

食で健康=アボカド=(中)コレステロールを下げる働き=皮が黒いと食べごろ

健康広場

9月1日(水)

 数々の世界一を集めたギネスブック公認の凄い力を持つアボカドーー。世界一栄養価が高いだけでなく、「森のバター」の異名を持つアボカドは、ここブラジルではアバカテの名で知られる身近な果物。善玉コレステロールを増やしてくれる効果があることも紹介した。では、その働きを具体的に見てみよう。
 「アバカテは脂っこいからどうもね」。確かにその通り。アボカドに含まれる成分で最も多いのは脂肪で、その量は実に豚カツ一枚の四分の三に相当すると言われる。しかし、ちょっと待って欲しい。この脂にアボカドの健康パワーが込められているのだ。
 まず脂肪には二通りあることを知ろう。
 (1)飽和脂肪酸。これは悪玉コレステロールを増やし、皮下脂肪として蓄積されるので、要注意が必要だ。
 (2)不飽和脂肪酸。「悪玉」とは逆に、善玉コレステロールを増やしてくれる。
 アボカドの脂肪分の約八〇%が、後者の不飽和脂肪酸。このため、安心して食べることが出来るのだ。
 また、アボカドの脂肪分には、近年注目が集まるベータ・シトステロールと呼ばれる成分が含まれていることも分かっている。この成分は、コレステロールの吸収を抑えてくれる。
 別表にあるベータ・シトステロールの量を見れば、他の果物や野菜との違いが一目瞭然。アボカドのパワーが突出していることが分かる。
 フェイラなどに行くと山積みにされたアボカドを簡単に見つけることが出来る。それでは、食べごろの見分け方は?ーー。
 まず、始めは緑だが、熟して食べごろになると皮が黒くなってくるので、黒い物を選ぼう。
 さらに、ヘタが一ミリほど浮いているものがベストだ。食べごろのアボカドは、常温で二、三日、冷蔵庫で一週間の保存が可能だ。
 まだまだ隠されているアボカドパワー。次回は、コレステロール値を下げること以外の効果も紹介する。

 主な果物と野菜のベータ・シトステロール値 
アボカド      76.0
キュウリ    14.3
ピーマン     6.2
リンゴ    15.1
グレープフルーツ   13.2
イチゴ      11.4

 

Leave a Reply