二十五日、サンタクルス病院が主催した「お年寄りに関する国際セミナー」。閉会の挨拶を述べたのはJICAの石橋隆介サンパウロ支所次長だった。
「自分の考えていた老後計画をガツーンとやられました」。
石橋支所次長の〃老後計画〃は―六十歳でJICAを退き、老後は大好きな沖縄に移り住む。それに備えて沖縄三味線(さんしん)も練習中。十年後、妻に「いままでありがとう。幸せだったよ」とお礼を言いながら、七十歳で脳溢血でポッと死ぬ―。
ところが、同セミナーで、アルツハイマー病をはじめ高齢者が直面する様々な問題をこれでもか、これでもかと見せつけられて「ガツーン」とやられたそうだ。(国)
04/08/28