8月25日(水)
農産物は三年間の好況に恵まれたが、来年は世界的豊作で生産過剰が予測される。我が世の春を謳歌した農業生産者は、資材高騰によるコスト高と市況の下落に直面すると農相が警告した。落ち目になると「ブラジル・コスト」が、恨めしいほど重荷となる。ライバル国は鉄道網が完備しているが、ブラジルは陸上輸送に頼っている。それなのに穴だらけの国道、原油高騰によるディーゼルの値上げが待っている。
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一時国営化がささやかれるヴァリグ航空だが、従業員組合が旧管理会社のルーベンス・ベルタ財団と再建を巡って交渉に入った。国営化プランについて従業員組合には打診が全くないらしい。抜本改革がないなら、国営化は死を先延ばしするだけと専門家はいう。経営不振の会社は屋台骨が腐っているので、新しい生命を吹き込まない限り再建は難しいようだ。
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米国のマッキンゼイ研究所がブラジルの違法雇用を評して、税の減収よりも国内総生産(GDP)への影響による否定面が大きいと報告。当国の生産能力は、七%の経済成長力を有する。違法雇用が現在のレベルで推移するなら、その達成は困難とみている。現在のGDPは、五〇%が違法雇用就労者の生産によるもの。途上国平均は四〇%。先進国は一七%だ。
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レンス・ミナレリ人材斡旋社は〇四年上半期の管理職が就職に要する期間は八カ月を要したが、下半期は六カ月に短縮したと発表した。グッテンベルグ社の場合は三・二カ月で〇二年の二・五カ月から見れば、まだ人材スカートは序の口という。失職中は国際会議などへ欠かさず出席して国際感覚を磨き、新しい会社へ入っても激変する職場環境とプレッシャーに負けないよう訓練が必要。