8月21日(土)
国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)は、十七日、記者団との懇談会を行った。二宮理事長、田尻慶一専務理事らが出席し、研修セミナー開催や理事長の訪日などについて報告。同報告のなかで、アウキミンサンパウロ州知事が小泉首相との会談で、在日ブラジル人への配慮を要請したことを明らかにした。
◆研修セミナー開催
二十八、二十九日ニッケイパレスホテル一階(ガルボン・ブエノ街425番)で研修セミナー「地域コラボラドーレスの集い」を開催する。
二十九日(午前九時から午後五時まで)は一般公開。「労働者派遣法の改正および日系人労働者に及ぼす影響」、「ブラジル人児童の教育における日本語の重要性」、「日本での労働経験をブラジルで最大限に生かすには」など五つのテーマで講演会を行なう。
新たにモジ・ダス・クルーゼス市、リベイロン・プレット市、マリンガ市に派遣される地域コラボラドーレスの紹介もある。
同時翻訳あり。参加費無料。
問い合わせは、同センター(11・3208・0275)まで。
◆二宮理事長訪日
二宮理事長は、先月からアメリカ、日本を訪れており先週帰国。五日から十一日まで訪日したジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事に通訳として同行したことなどを報告した。
知事が小泉純一郎首相と会談した際、在日ブラジル人が抱えている問題について日本政府としての配慮を要請すると、首相は、かつてお世話になったブラジル人を日本政府としてお世話するのは当然だと答えたという。
既報のように、小泉首相は来月半ばにブラジルを訪れることを明らかにしており、一九九六年の橋本龍太郎元首相以来八年ぶりの首相来伯となる。
また首相は、再生可能で環境にやさしいアルコールに大変関心を示し、十五分の会談の予定が四十分に延びたという。