8月19日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】ブラジル地理統計院(IBGE)は、六月度の全国の工業部門の雇用が昨年同月比一・六%の伸びを示したと発表、同院が統計を取り始めた二〇〇二年以来、三十カ月ぶりの最高の伸びであることを明らかにした。今年上半期では〇・一%しか上昇していないが、個人の所得が八・四%上昇していることで、業績が向上している証しとみて今後の雇用増は顕著との見方を示している。
同院の見解では今年上半期に工業生産が七・七%増加しているが、それは機械類のハード部門で人手を必要としない分野に集中しているという。一方で雇用を左右する食料品などのソフト部門は増産の初期段階で、各社は今後の動向を見極めてから新規採用に取りかかると見ている。所得が上昇しているのは現在の人員で時間外労働をしながら増産している表われとしている。