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東西南北

8月19日(木)

 サンパウロ市アリカンドゥーバ区の陸橋でタクシーヴェクトラ車を盗んで逃走中の犯人が、バイクに乗ったパトロール中の軍警に追跡され、撃ち合いの末他車に激突して死亡した。犯人は逃走中、約二十台の乗用車と接触。最後は軽トラックと衝突し横転した。犯人は横転した車の中から、まだ発砲して抵抗した。犯人は午前中にアストラ車のタクシーを盗んでいた。二台目の仕事後の末路だった。
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 サンパウロ市東部タトゥアペ区で十五日早朝、薬局の屋根の上にいた男を近所の人が不審に思って警察に通報、警察はマルコス・P・シウヴァ容疑者(26)を逮捕した。くず鉄回収業者の同容疑者は窃盗団のメンバーの一人で、同地区で瓦を破って屋根の上から侵入し、電気製品やスポーツシューズなどを盗んでいた。警察はメンバーの残り三人の捜査を続けている。
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 信号待ちや渋滞で停車している時に、石や金属棒でガラスを叩き割って座席に置いていたカバンや携帯電話を強奪する強盗事件が、サンパウロ市中心部や西部で多く発生している。被害者の九九%が女性で、輸入車などの高級車を夜一人で運転している時に狙われることが多いという。
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 地下鉄公団は金属探知機の設置により、〇四年一―七月に地下鉄構内の盗難が昨年同期比で二八・七%減少したと発表した。〇三年同期の盗難件数二百二件は、〇四年には百四十四件に減少。毎日二百五十万人の乗降客の中、地下鉄構内で逮捕された者は、昨年の六十六人から今年は二十四人に減少。改札前に据えられた金属探知機三台は、コインや鍵でアラームが作動しないように調整され、強盗事件が発生した駅に設置される。