8月17日(金)
【既報関連】サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は今月十二日午後、常任理事会を開き、日伯友好病院(パルケ・ノーボムンド区、大久拓司院長)の病棟・総合医療検査センターに跨って設置された看板「HOSPITAL NIPO BRASILEIRO – R.JINNAI」に、「PAVILHAO」を付け加えることを決めた。ドゥトラ街道から見ると、「R.JINNAI」が目立ち、運営主体が誤解されかねないと、一部で批判が上がっていた。最終的な判断は十九日の理事会で下される。
常任理事会には会長、副会長など計十三人が出席した。会議時間は午後二時から四時までが普通。この日は一時間早い午後一時に開始、終わったのは四時三十分だった。もちろん人事などほかの議題もあったが、看板問題がもつれたという。
看板の大きさは、幅四十二メートル、高さ一メートル六十五センチ。横一列に文字が並んでいる。
「神内氏の部分が、想像よりも大きかった」というのが、大方の感想。病院建設に寄付をしたコロニアの有志に納得してもらえない恐れがある上、サンパウロ総領事館にも善処を求められたことから、「パビリオン」を入れることで議論は落ち着いた。
「HOSPITAL NIPO BRASILEIRO」までは、現状のまま。「R.JINNAI」(幅十メートル)の部分のポイントを半分に落して、「PAVILHAO R.JINNAI」に変える。文字数が増えるので、二段に分ける案も吟味する予定だ。
関係者は「パビリオンを加えることが決まっただけ。詳細はまだ、これから話し合っていくつもり」と明かす。
病棟・総合医療検査センターともに、日本国際協力財団(神内良一理事長)の支援により建設されたもの。顕彰する意味で命名したものだから、そのままでよいという意見もあった。 看板が問題にされていることについて、既に秘書を通して神内氏に知らせたという。十九日理事会では、議論が過熱しそうだ。