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旧契約者の値上げも制限=保健プラン=最高裁で保健省勝訴

8月14日(土)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】最高裁は十二日、健康プランの旧契約者も法令に従った契約更改を行うべきとの判決を言い渡した。保険会社の値上げに端を発した一連の法廷での争いはこの判決で一段落したと見られている。
 今回の審議では、一九九九年に保健省が制定した保健プラン条例が施行される以前の加入者に対する、会社側と保健省の解釈の違いが争点となった。保険会社は九九年以前の加入者に対しては何ら規制がないことから条件変更とくに値上げを八五%までとした。これに対し保健省は新旧加盟者の如何にかかわらず条例が適用されるべきだと主張してきた。保険会社はペルナンブコ州連邦裁に上訴し、六月に主張を認める判決を勝ち得た。保健省はこれを不服として最高裁に上告、今回の逆転判決となったものの、保健省は七月に値上げ幅の上限を一一・七五%とすることで勝訴しており、今回もそれに続き主張が認められたことになる。
 今回の保健省の言い分は、九九年以前の加入者はそれ以降の加入者と同等の条件を有する契約を交わすか、条項を変更するオプションを有するとしたもので、保険会社の一方的な条項変更を阻止したもの。
 この判決を受けて保健省は、保険会社、消費者擁護団体らで話し合いの場を持ち、細則につき取り決めたいとの態度を表明した。