8月14日(土)
サンパウロ市カンポ・ベーロ区の第二十七警察署の留置所から百四十七人の脱走をほう助した犯人らが、盗難車ゴルフでロベルト・マリーニョ大通りを走行中のところを軍警が発見、パトカー二台が追跡した。盗難車が塀に衝突したため、一味は機関銃を乱射しながら徒歩で逃走。近辺を通行中の主婦の左足に一発が命中、また路線バスの乗客も被弾した。一味は二人が死亡、二人拘束、その他は逃走した。
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サンパウロ市西部ピニェイロス区にあるユダヤ系小中学校で十四日朝、生徒を誘拐しようとした男三人が逮捕された。男らが学校の周りを車で走っていたところを不審に思った警備員が警察に通報。警官が門から出てくる生徒をじっと観察している男二人を取り押さえ、不法所持していた銃を押収した。誘拐の他、殺人を企てていた疑いもあるとみて警察は取り調べを進めている。
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サンパウロ州検察局は十三日、フルカワ・ナガシサンパウロ州刑務所管理局長官を市警管轄の凶悪犯罪者特別刑務所の管理も兼任する責任者として任命した。特別刑務所は豪華ホテル並みの設備があるが、当局はこうした特権を剥奪する考えだ。市警の刑務所には内部から外部の犯罪組織を指揮し、携帯電話や凶器の持ち込み、内通者の脅迫、訪問日を利用した連絡網、外出者の替え玉など管理面で欠陥が多い。
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十六カ月間進められてきたコンゴーニャス空港の改修工事がいよいよ終了、十五日に新しい姿を披露する。最も大きく変化した点は、旅客機と直結する搭乗ターミナルが八つできたこと。これにより、乗客はバスで飛行機まで移動するわずらわしさから解放される。搭乗口はすべて一階になり、エスカレーター四基とエレベーター二基が新設された。将来的には滑走路の端に防音装置を設ける計画だという。