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自白は拷問のせい=禁固刑30年の被告、再審訴え

8月13日(金)

  【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】誘拐殺人の罪で三十年の禁固刑を言い渡された被告が、自白は警察の拷問に耐えられずに行ったデッチ上げとして、裁判所に再審を申し立てたことが明らかになった。再審のため拷問シーンの写真十九枚を提出したが、このうち二枚がジョルナル・ダ・タルデ紙が十一日付けで掲載したことで公となり、物議をかもしている。
 再審を申し立てたのはカタリノ被告(三八)で、二〇〇二年七月に一九才の青年を誘拐し殺害したかどで、三十三年の禁固刑を言い渡された。同被告の弁護士によると、拷問の写真は担当警官の一人が撮影したもので、一九枚で一万五千レアルを払って入手したものだという。供述によると、拷問は逮捕直後に誘拐防止課の地下室で行われたとしている。
 これに対し警察担当課は、物証がそろっており立証も簡単だった事件だけに拷問の必要はなかったとし、写真の人物も同被告かどうか疑わしいと真っ向から否定している。
 裁判所は再審の有無は別として写真の背後関係の調査を命じた。