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トマト、67%の値上げ=作付減少に不作の追い打ち

8月13日(金)

   【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】サンパウロ市のフェイラでの光景。キロ五レアルの値札を見てビックリしながら恨めしそうに立ち去る主婦。トマト売り場だ。先週まではキロ三レアルだった。
 卸売価格が一週間で二・一四レアルから三・〇〇レアルへと四〇%値上がりしたことにより小売価格は六七%の値上げとなった。原因は作付面積の減少と今年の天候不順にある。昨年のトマト価格は卸売りで〇・六〇レアル、生産者はコストもカバーできないと作付けを中止した。さらに今年の豪雨続きに加え、降雹で作物が傷き不作となったことで、一気に価格が上昇した。来週以降サンパウロ州、ゴイアス州産の入荷が始まり値下げが期待される一方、関係筋はそれ程改善されないとの見方を示している。
 先週は玉ねぎとじゃがいもが、それぞれ一気に六・五%、一〇%値上がって市場関係者をビックリさせた。両者とも原因はトマト同様だが時間が過ぎても値下げの動きを見せていない。
 フェイラの値上げでウンザリばかりしている訳にはいかない。果物で昨年より一〇%値下がりしているのがある。イチゴ、みかん、ミシリッカ、マモン、マンガなどがお買い得だ。