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マリンガ日伯祭 大盛況=昨年上回る人出=「日本文化の華が咲く」=盆踊りに十重二十重の輪

8月11日(水)

 北西パラナ地方の中心地マリンガ市の年間メイン・イベント「第十五回フェスティバル・ニッポ・ブラジレイロ」(以下、日伯祭)が七日午後八時にオープンし、十五日まで九日間にわたり開催中だ。九日までに三万人が入場、昨年の十万人を超えるものと予想されている。「日系コミュニティは、その伝統により市の文化を豊穣にしている」とジョアン・イヴォ・カレフィ同市長は挨拶し、地域における存在感の大きさを称えた。

 主催はマリンガ文化体育協会(矢野清会長、佐藤セルジオ・タカオ実行委員長)。マリンガ市をはじめ多数が後援・協賛し、地元はもとより北西パラナの一大祭典とし連日賑わっている。
 七日午後八時からの開会式には萩生田浩次在クリチーバ総領事、マリンガ市の姉妹都市・兵庫県加古川市からの第十三回青年海外派遣団(藤原崇団長)ら一行十一人、西森ルイス・パラナ州議、ジョアン・イヴォ・カレフィ市長、ジョン・アルベス・コレーア同市議会議長、細川マリオ市議、松永修道元市議ほか多数の来賓が出席した。
 矢野会長は「諸先輩から受け継いだ日本文化を大切に、また地域社会への理解を深めたい」と挨拶、各方面の協力に深く感謝の意を表した。カレフィ市長は「この祭典は我が市の誇り」、藤原・加古川青年海外派遣団長は「まさに日本文化の華を咲かせている」、萩生田総領事とコレーア市議会議長は日系パワーと日伯文化振興振りを称えた。
 佐々木良法マリンガ日伯寺住職は地元仏教界を代表してポ語で宗教文化を話した。ついで矢野会長ら主催者役員及び萩生田総領事ら来賓による餅つき、鏡割り、御輿かつぎが行なわれ、大きな拍手を浴びた。
 アトラクションの皮切りには文協の若太鼓グループが出演、オリジナルのサンバなど見事なバチさばきを見せ、祭典開幕を告げた。
 続いて日本の歌手、中平マリコさんのショーが行なわれ、一時間にわたり満員の客席を魅了し、人気を博した。このあと盆踊りがくり広げられ非日系人が主になり十重二十重に輪をつくり深夜まで踊りに興じた。
 なお、メイン会場の開館には、いけ花、絵画、盆栽、人形、置きもの、日本の写真、日語生徒の作文などが展示され、文協をはじめ五団体による大食堂は和食を楽しむ人々で埋まっていた。
 また、平日は午後七時から、土日は午前十一時から開場され、地元出身のプロ歌手、平田ジョーなど多くの日伯音楽ショー、日本舞踊、ポルトガル、イタリアほかの民族舞踊など盛り沢山なアトラクションなど毎晩のプログラムがあり、五十余の商社、売店が参加している。
 主催者は開催期間中、昨年は十万人の人出を数えたが今年は、さらに上廻るものと期待している。