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年毎に減る教育予算=95年から58%落ち込む
8月7日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】国の教育予算が年々減少しており、昨年度は一九九五年のそれから五八%落ち込んだことが明らかになった。予算削減は前カルドーゾ政権の遺物で、ルーラ大統領政権発足当時にテコ入れされたが、当時のレベルに復活していないのが現状だ。このため教育部門では、投資案件どころか累積債務の返済と直接経費などの維持費支払いにも事欠く状態が続いている。
関係機関の調べによると、昨年の教育部門の歳出は七億九千七十万レアルで、九五年の十八億七千万レアルと比べ五七・八%減少した。(二〇〇四年五月のヴァルガス財団の総合物価指数に基づく指標換算)教育省の予算は対GDB比で九五年は一・四%だったが、〇三年は一・〇八%に落ち込んでいる。ルーラ政権が発足した初年度は前政権の一二七・四%増となったものの、全額では九五年より十億レアル余り減少した。
これにより新規事業は全く手がつけられないばかりか、連邦大学では電気代も滞るありさま。校舎は朽ち果て校内設備もだましだまし使用している状態で存続もおぼつかないという。