バスに乗るのは大変だ。グローリア街からUSPに向かうバス停なんて青い柱が一本立っただけ。これだけで行き先が判るはずがない。いつ来るのか判らないバスをただひたすら待つ。
降りるのだって一苦労だ。「次は○○」のアナウンスも無く、ここだ、と思う場所を見極めて激しい揺れと闘いながらボタンを押さなくてはならない。今までに何度乗り過ごしたことか。
まったく不親切この上ない。
ところが、ある運転手は自分のバスを放ってバス停まで案内してくれ、日系三世の男性は一緒にバスを探してくれた。乗り合わせた女性二人は、最適な降り場を、あそこでもないここでもないと探してくれた。
こんな出会いがあるからやっぱり憎めない。イライラもいつのまにかどこかへ消えてしまった。(国)
04/08/07