8月6日(金)
七月三十日にパラー州トメアスー市で、日本のNPO(特定非営利活動法人)による環境インストラクター(指導員)養成講座「アマゾン自然学校プロジェクト」が開校式を行ない、本格的に始動した。
これはJICAの委託を受けた「野生生物を調査研究する会」(今西将行理事長)=兵庫県川西市=が主体となり、地元のトメアスー文化協会(大貫光春会長)が役割分担するもの。
主旨は、地球温暖化防止や生物多様性保全を目的とした熱帯林保全のために、アマゾン地域住民自らが環境保全・改善していけるような教育を広め、同時にエコツアーを通して地域の自然を紹介できる人材を育成すること。
三年計画で、今年は十人の指導者候補が年末までに週一回の講座を百時間受講。全員がトメアス―住人で日系人はうち七人と大半を占める。講習内容は日本からの講師による理論や野生生物の調査手法、現地専門家による地域環境や籠・団扇等の手芸など。
講師には日本から延べ五人が交代で派遣される。七月から年末まで唯一現地に常駐するのは京都大学大学院森林科学専攻の林建佑さん(23、兵庫県)。
講座の一環として、今年はベレン市から子ども約十人を招待し、自然に親しんでもらう予定。来年は環境先進都市クリチーバやロンドリーナ市からも招く。