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大量の弾薬をベネズエラへ=連警、マナウスで押収=大統領国民投票前にテロか

8月5日(木)

  【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】先月十五日にアマゾナス州マナウス市で、大量の不法弾薬を押収した連邦警察は、捜査の結果ベネズエラ向けへの密輸の疑いを深めている。
 調べによると、ベネズエラ国内では今月十五日のチャベス大統領に対する不信任案の国民投票を前に、武装グループが騒動を起こすべく準備中とのこと。この弾薬はそのために密輸されるはずだった疑いが強い。また同大統領反対派の仕業ともみて捜査中。アマゾン州は国内で紛争が続いているベネズエラ、コロンビア、ペルーと国境を接し、武器や麻薬(ゲリラの資金源)のルートとなっていることから、国境警備は慌しい動きを見せている。
 大量の弾薬が押収されたのはマナウス市港湾地区にある未登録の倉庫内で、先月十五日麻薬捜査で立ち入り検査をしていた連警がたまたま発見した。一万五千個を超える弾薬はすべてブラジル製で、軍隊が使用する重戦闘用だった。中には対空ロケット弾も含まれていた。連警は居合せたブラジル人とコロンビア人計二人を現行犯で逮捕した。二人は不法所持を認めているという。
 コロンビア人が関与していることから、コロンビアのゲリラFARC(コロンビア革命軍)の一員とみて連警は同国の当局に逮捕者を照会したが、該当しないことが判明した。押収された弾薬は同ゲリラがこれまで使用していなことや、弾薬以外に同ゲリラのものでない戦闘服が五百着見つかったことが決め手となった。いっぽう逮捕されたブラジル人は小型飛行機のパイロットで、ベネズエラへの飛行を頻繁に繰り返していた。このことからベネズエラ国境警備隊と共同捜査が開始された。その結果、今月十五日のチャベス大統領の不信任を問う国民投票を前にゲリラに不穏な動きがあり、コロンビア人が百数人潜伏していることが突き止められた。今回押収した弾薬はこのために密輸を企んだもので、同じ目的でブラジルの他の国境都市にもアジトがあると見て、連警は捜査官を増員して捜査に乗り出した。
 国境一帯の密輸ルートは、コロンビア以外にもペルーのゲリラ戦線センデロ・ルミノソが最近息を吹き返して暗躍を始めたこともあり、慌しい動きを見せている。ルーラ大統領も密輸取り締りをターゲットにこれまで対策を講じているが、ここにきてベネズエラの内紛でブラジルが火の粉を浴びる事態に陥り、新たな対応を迫られることになった。

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