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中銀、伯銀総裁へ批判の嵐=大統領は辞任せぬよう要請

8月4日(水)

  【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】七月の休みが明け再開された議会初日である二日、メイレレス中銀総裁とカセブ伯銀総裁は脱税容疑と外貨不正送金をめぐって批判の矢面に立ち、野党からは証人喚問と辞任を求める声までが挙がった。
 自由戦線党(PFL)は二日、カセブ総裁がゼゼ・ジ・カマルゴとルシアーノのショーの入場券七万レアル分を購入したことは違法であると選挙高裁(TSE)に告発した。入場券の収入はPT新本部購入資金に回るはずだったとされている。同総裁は購入を間違いだったと認めた。また同党は公金不正流用などで同総裁を法務局に告発したとも発表した。
 両総裁は一週間以上前かに生じた告発に振り回されている。メイレレス総裁は税申告の住所と異なる住所を選挙の際に申告したことの説明を求められ、カセブ総裁は入場券購入に加え、米国の預金の申告を行わなかったとみられている。
 ルーラ大統領は告発にもかかわらず、両総裁に現職に留まるよう要請した。七月末に行われた閣議で、両総裁の辞職は経済に明るい材料が見え始めた今、政治問題を引き起こし、ひいては経済回復にも水を差しかねないと同大統領は述べた。市場関係者もメイレレス総裁が現職に留まることを望み、告発は経済に影響を及ぼさないとみている。

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