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サントス市=警官が強盗殺人に遭う=逃走幇助のタクシー運転手拘留

 16日夜、サンパウロ州サントス市で警察署長のジウヴァン・マルシリオ・デ・フレイタス・ジュニオール氏(46)が帰宅途中に襲われ、首筋、胸部、肩に3発の弾丸を受けて死亡したと18日付アゴーラ紙が報じた。
 警察は強盗による殺害だと発表し、犯人に協力したと見られるタクシー運転手が逮捕された。
 ジュニオール氏はサンパウロ州クバトン市警察署での勤務を終え、徒歩で帰宅途中、午後10時半頃、自宅付近で2人組の男に襲われた。目撃証言によると、男達はジュニオール氏を襲撃後すぐに発砲して40口径銃を奪い、近くに停まっていたタクシーで逃走した。
 約1時間後、タクシー運転手は自らの住むサンヴィセンテ市の警察署に出頭した。運転手は犯人達を乗せて殺害現場付近に来たところ、2人組が車を停めて待っているように要請。その後は脅されてサンヴィセンテ市まで走る事を余儀なくされたと述べた。
 警察は運転手の供述に矛盾した点があったため、アリバイを捏造しようとしているだけだと判断。運転手も実行犯の一人と見なして逮捕した。
 「運転手には半ば人質のようにして車を運転させられたという様子は見られなかった」とサントス市総合調査署長のルイス・エンリケ・リベイロ・アルタチョ氏は述べた。警察は犯行現場から5分の距離のところで、ウインカーを付けたままのタクシーが2重駐車している防犯カメラの映像を発見した。「我々は運転手が2人組を乗せていない時も現場付近で何度も止まり、車から降りたり乗ったりしている映像も発見した。『脅されて逃走だけ手伝わされた』という話は通らない」とアルタチョ氏は述べた。
 運転手拘留の後、警察はサンヴィセンテ市にある運転手の自宅を捜索。盗まれた被害者の拳銃と別のリボルバー、銃弾を発見し、男性1人を逮捕した。警察は2人組の身元も割り出しており、逮捕状を請求する。