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突如全裸で目抜き通りを闊歩=ブラジル南部の「流行」が到達?

 リオグランデ・ド・スル州都、ポルト・アレグレで10月30日以来、裸で公道をジョギングする人々が相次いで発見されているが、同様の事件がサンパウロ市の目抜き通りでも起きた。
 17日の午後2時、1人の男性がサンパウロ市パウリスタ通りを全裸で歩き、警察に逮捕されたと、18日付の伯字各紙が報じた。
 一連の行動の動機は現代ブラジル社会を反映したコマーシャル目的なのか、流行なのかまだ誰にも解明されていない。
 「他の人と同じように普通に歩いていたわ。ただ全裸だったの」とアイスクリーム売りのカロリーネ・サンターナさん(18)は言う。
 発見される少し前に男は同大通りに面したカーザ・ダス・ローザスの前でゴミの袋に火をつけ、脱いだ服を火に投げ込んだ。
 男性はそのまま歩きだし、レオンシオ・デ・カルバーリョ通りに差し掛かったところでパトカーに出くわし、警察2人が降りてきた。
 全裸で片足を引きずり、気もそぞろな男にどうやって近づくかととまどった警察はまず、男性に落ち着くよう求めた。混乱して男は地面に座り込んだ。
 警官が手をこまねいているうちに男性は立ち上がり、パウリスタ大通りに走りこんだ後、全裸のまま車道を歩き出した。
 結局、男性は全裸となった場所から約500メートル先の、パウリスタ大通りとブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通りが交差するところで逮捕された。
 同地区を管轄する第78地区警察署に連行された男性は自分の名前も答えられなかったので、サンパウロ市南部ヴィラマリアナ区サンタ・カーザ病院内の精神病理集中監視センターに運ばれた。投薬後は一晩、監視下に置かれたようだ。
 特異な件に思えるが、同大通りを裸で歩く人が現われるのは初めてではない。今年4月には1人の女性が同大通りを裸で歩く映像がインターネット上で注目を集めた。
 2012年10月には1人の男性が服を脱ぎ、車道を歩いて警察から逃れようとしたとして、今年10月末に、わいせつ罪及び軍警冒とく罪で、昼間外出の認められる1年1カ月の半禁錮刑となっている。(18日付エスタード紙、フォーリャ紙などより)