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■ひとマチ点描■ブラジルは心の財産

7月29日(木)

  大阪市・サンパウロ市姉妹都市提携35周年を記念した表敬訪問団の一員として来伯したソプラノ歌手の高丸真理さんは、「ブラジルとの出会いは、私の心の財産です」と語る。初来伯だった1995年、10年間毎年ブラジルへ来て恵まれない子どもたちを支援することを決意した。
 以来毎年日本でチャリティ・コンサートを開催し収益金を寄付する傍ら、北パラナ・ロンドリーナ市のファベーラにある保育所や、サンパウロ州ビリチーバ・ミリン市の孤児院などを慰問し続けてきた。
 関西地方を中心としたコンサートは今月9日で39回目を迎えた。サンパウロ市でも96年と99年に文協小講堂でサンパウロ友の会やソーニア合唱団(白畑智子代表)の協力を得て開催。
 今回の来伯で高丸さんの〃10年間〃に区切りがつく。「10年間いい出会いがたくさんありました。子どもの支援は終わりがないけど、区切りが無いと疲れてしまう。これからも支援を続けていきたい」。
 高丸さんは今後、郵便口座「心は地球をかけめぐり」に寄せられた寄付や自らの音楽活動の収入などを毎年15万円ずつ15年間送金していく予定だ。(国)