7月23日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】ルーラ大統領はブラジリア市で二十一日、閣僚十七人を前に経済政策について不満をあらわにし叱咤激励した。同大統領は経済回復の前兆について触れ、あくまでもそれは〃水泡〃であるとし、長期的かつ安定したものにするべきだとして〃効率〃と〃正当な投資〃を念頭におくよう指示した。
さらに今年下半期に緊急プランとして計上した三四〇件の予算のうち、四〇%が全額を消化していないのは行政の怠慢だとの態度を示した。いっぽうで行政改革、失業問題、アルゼンチンを含む南米諸国との貿易交渉などを早急かつ具体的に取り組むことを求めた。
この発言は新設された経済開発政策室の発足式で行われたもので、中銀首脳部のほか十七の閣僚が参加、式の後、三時間にわたる議論が展開され、さながら臨時閣僚会議の様相を呈した。