7月23日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ市内を闊歩しながら史跡や景観を見直そう! ブラジル観光といえばリオ市、イグアスーの滝、アマゾン河、バイア及び北東部地方のリゾート地が相場で、サンパウロ市はこれらの通過点に甘んじてきた。
市観光課は市制四百五十年を機に市内観光を目玉にするべく立ち上がった。市内の交通渋滞や駐車などの煩雑を考慮し、市内中心部での徒歩による散策やメトロを利用する手軽なコースを設定した。旅行社とも検討した結果、ガイドを実際に歩かせてトレーニングも行った。同課は、観光客はもとよりサンパウロ市民にも「ブラリと出掛けて」長年住み慣れた自分の街を知って欲しいと呼びかけている。この周遊は個人でも出来、グループを組んでガイド付きでも行える。観光コースは徒歩での都心部、メトロを乗り継いでの周遊となっており、なかでも地下鉄のブレッセル駅近くの移民メモリアルは当時の模様を再現しており、ブラジル移民のルーツをかい間見ることが出来るという。
個人や家族での「徒歩気軽コース」は、パッチオ・ド・コレージオ及びアンシェッタ博物館、ソウル・ダ・マルケーザ、サンベント修道院、マルチネリ・ビル(外観)、伯銀文化センター、セー大聖堂、サンフランシスコ広場、パトリアルカ広場とサント・アントニオ礼拝堂、お茶の水橋(日本語通称)、ラーモス・アゼベド広場、市立劇場(外観)となっている。これにメトロが加わると、セー駅とサンベント駅内の美術工芸展、連邦金融公庫の文化センターが見物できる。さらに足を伸ばして移民メモリアルを散策すると三ー四時間の行程になる。
ガイドを希望する場合は各社により条件が異なる。コースはほぼ前述の通り。
▼ルッチャネリ旅行社(電話6631・6409) 毎週日曜日午前十時から二時間の行程。一人十四レアル。
▼グラフィト旅行社(電話5579・3629)事前取り決め、二時間十レアル(最低二十人のグループ)。
▼サンパウロ・カフェ旅行社(電話9253・8846)十四時から二時間日時値段は事前取り決め。
▼アンダンサス(電話6351・3821)毎週日曜日九時半から二時間、一人十三・五〇レアル。また、市当局ではこの周辺での警備を強化しているので安心して歩けるとしている。