エコノミーア

7月21日(水)

  サンパウロ大学(USP)経営研究所(FIA)は、スーパーが七十五万人の雇用を創出して、自動車関連産業のそれを超過したと発表した。しかし、売上に対する従業員の雇用率は、販売技術の工夫により年々減少している。一方ではスーパーはサービス高度化により、専門職従業員を雇用する傾向にある。スーパーはコード化で人員を削減し、在庫管理も正確かつ迅速になったという。
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 世界貿易機関(WTO)の綿に対する農業補助金提訴でブラジルが対米勝訴を獲得して以来、マット・グロッソ州の綿生産に世界の熱い目が注がれている。同州の綿生産者協会は台湾を始め、パキスタン、バングラデッシュ、インドネシア、スイス、英国、日本などの商社代表を招待しマーケッティングに忙しい。ブラジル綿の将来に賭けて、直接投資の動きもあり、「白い黄金」時代の再来となりそうだ。
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 財務省のマルコ・リスボア経済政策局長は、現在の経済活性化現象は十年以上継続すると述べた。貯蓄率が低いのは、成長の障害ではない。一人当たり所得の増加が、経済成長につながるという。第二次大戦後、八年以上にわたって個人所得が上昇した国が、現在先進国に成っていると分析。経済成長には直接投資や教育、医療も同時進行で付いてくるという。        ◎     
 ビデオゲームに広告宣伝を盛り込んだ新しいタイプのマーケティングが、ブラジルに上陸する。ビデオゲーム産業は、百億ドルビジネス。各ゲームソフトは平均で三百万のコピーが複製され、世界へ向けて配給される。ブラジルでもサッカー・ゲームに、広告宣伝を盛り込む企画が立案中。テレビの広告宣伝は僅少時間に限られるが、ビデオではゲーム中続くので宣伝効果も大きい。