7月17日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】サンパウロ州工連(Fiesp)の調査により、サンパウロ州の工業部門で六月に一万二千百二十四人の新規雇用が生み出されたことが明らかとなった。この数は前月比〇・七九%の増加で、九四年六月以降単月としては過去最高の記録。
この結果により、今年上半期の新規雇用は三万九十一人に達し、〇二年上半期比で一九・九七%増、レアルプラン開始以降最高だった二〇〇〇年の新規雇用数二万七千四百十六人を大きく上回ったことになる。
サンパウロ州工連のヴァース経済調査研究部長によると、雇用の回復はまだ主に、皮革製品、靴、繊維など輸出部門に負うところが大きいという。今年上半期のサンパウロ州からの輸出は前年同期比で焼く三〇%増加している。
新規雇用が最も増えたのは冷凍食品部門で、前年同月比で三千人、率にして一八・二八%の増加。また、ここ数カ月間国内市場で販売が好調な自動車などの耐久消費財や電子製品、携帯電話の製造メーカーでも雇用は拡大した。繊維部門は二万四千人、自動車組み立て、自動車部品、機械設備、電気・電子製品部門ではそれぞれ一万八千人の雇用が生まれている。一方、不調だった部門は、イグサや柳の家具製品、時計、菓子類の製造メーカーだった。