7月17日(土)
サンパウロ州イトゥー市の保健所で十五日に一歳の赤ちゃんが連れ去られたが、十六日午後に無事母親のもとに戻った。拉致したのはイウマ容疑者(27)で、連れ去った後に後悔し、警察に自首。同容疑者は一週間前に妊娠五カ月の胎児を流産し、夫にそれを話せず悩んでいたと供述した。
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父親と三人の子ども(19、15、3)が十五日午後、サンパウロ市北部オルト・フロレスタル区の自宅でガス中毒が原因で死亡した。近所の人によると、子どもたちが冬休みに入り、いっしょに過ごせるからとてもうれしいと父親は話し、九日に彼らをサントスに迎えに行ったという。警察は自殺の可能性はないと発表したが、事件は不審死として記録された。
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月平均二百八十万レアルのムダ遣い―。十八億レアルの巨費を投じて完成した地下鉄五号リラ線は、開業から二十カ月が経ったが、乗客数が一日平均二万六千人と運搬能力のわずか七・五%に過ぎないため、同線は大赤字。乗り継ぎ線がCPTM(サンパウロ州都市圏鉄道)しかないのが原因とみられる。沿線住民は、がら透きの電車を「幽霊電車」と命名。
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十五日朝、コパカバーナ海岸に珍客が流れ着き、人気者に。アルゼンチン南部から海流に乗ってはるばるやって来たのはペンギン四匹。うち三匹は同海岸に、一匹はサン・コンラード海岸に漂着した。ペンギンらは衰弱しているため、ニテロイの動物園に運ばれ特別の治療を受ける。ここ十日間に九匹のペンギンが同動物園に運び込まれている。