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貧血を知る=あなどれない貧血(上)=ガンなど大病の前兆の場合も

健康広場

7月14日(水)

  「貧血について教えてください」――複数の読者からこんな疑問を頂いた。たかが貧血、と軽く見がちだが、意外と重大な病気が潜んでいることもあるだけに原因を早急に見極めることが不可欠。食事だけでなく、生活習慣全般を改善することが必要だ。貧血についての基礎知識と対策などを考える。
 まず、表1のような症状に思い当たる方は、特に注意が必要だ。
 体内の各臓器や組織に酸素を供給する血液中のヘモグロビンが減少、体内が酸欠状態に陥るのが貧血。ヘモグロビンは、酸素を体の中に運び、不要な二酸化炭素を持ち帰り、肺から外に出すなど重要な役割を担っている。原因としては次の三つが考えられる。
 1 鉄分の不足
 2 骨髄が血液をつくらない
 3 体のどこかが出血している
 1については食生活を改善し、鉄分の多い食事を摂取する。
 2は、血液の専門医の診断が不可欠。
 3は、傷など一過性の出欠だけでなく、胃潰瘍や痔、子宮筋腫などが原因で少しずつ対外に血液とともに鉄分を失っているため、専門医の診察を受ける。
 自覚症状がない程度の出欠でも、長期にわたると貧血になる。また、血液の病気やガンが原因の場合もあるので、なるべく早く症状をつかむことが欠かせない。
 しかし、貧血の難しさはこれといった自覚症状が少ないため、貧血に気が付きにくいことだ。
 ここで簡単に分かる貧血の自己診断法を紹介するので、ぜひ試して欲しい。
 (1)鏡に向かって、下まぶたを裏返し、アカンベーをする。全体的に白っぽい色なら恐れあり。
 (2)皮膚の表面にうるおいがなかったり、黄色くかさかさしていたら要注意。
 (3)爪が光沢を失って白っぽくなるのも注意。特に薄くなったり、へこんだり、先が反り返るのは典型的な貧血の症状だ。
 (4)疲れやすい、めまいがする、全身倦怠感があるなどの症状も貧血の場合がある。
 (5)白髪が増えた。
 (6)舌の色が、異常に赤い。
 こうした症状に覚えがあれば、貧血の可能性がある。次回は貧血の改善法などを考える。

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