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低価格バイク発売予定=ホンダ さらにシェア拡大狙う

7月9日(金)

  【エスタード・デ・サンパウロ紙六月三十日】ブラジル国内のオートバイ市場で八六%のシェアを占めるホンダが、低価格の大衆車の発売を予定している。ディーラー筋が明らかにしたもので、この大衆車は低所得者向けに二千八百レアル相当で販売される見通し。現在の販売車種での最安値は三千八百九十レアルで、ホンダはこれ以下の価格で広く自社製オートバイを普及させたいとしている。
 コストを下げるため、新車種はシンプルなものになるという。この車種はすでにタイ、中国、インドで八百ドルから九百ドルで売られている。ホンダはコメントを避けているが、すでにディーラーと同社で打ち合わせが行われた模様。
 モト・ホンダ・アマゾニアは七六年からマナウスでオートバイ生産を始め、昨年は八十二万台を製造、国内で七十三万台を販売し、残り六万台を六十八ヵ国に輸出した。同社は今年三千万ドルを投資して設備拡張の上、百万台の販売を目標に掲げている。
 全国オートバイ製造協会によると、国内のオートバイ市場は九九年に飛躍的成長をみせ、同年は四十四万一千五百台が販売され、二〇〇三年は八十四万八千三百台に達した。今年の予想は九十四万台で輸出を合わせると百万台は突破するという。五月までは四十二万千七十五台で昨年同期比六・八%の伸びとなった。