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今井さんの受勲祝う=コチア青年初 「我々の誇り」

7月9日(金)

  コチア青年の今井真治さん(70)が今年春、旭日双光章を受勲したのを受け、コチア青年連絡協議会(高橋一水会長)は六日、今井さんを招いてサンパウロ市内のレストランで祝賀会を開いた。今井さんはコチア青年で初めての受勲者。
 今井さんはあいさつで、「周囲の人の支援と協力があって叙勲することが出来ました。この勲章は全コチア青年に渡されたものです」と話した。
 高橋会長は「我々コチア青年の誇り。これからもコロニアのために頑張って欲しい」と祝辞を述べた。
 叙勲伝達式は先月十八日、ブラジリアの堀村隆彦大使公邸で行われた。今井さんは七〇年代後半から九〇年代初頭にかけ日本大使館顧問弁護士を努め、ブラジル政府公証翻訳人として、在留邦人の保護及び在外公館活動に貢献してきた経歴を持つ。
 同じくコチア青年で県連の中沢宏一会長が「現在日本とブラジルとの関係が後退し、コチア青年もこれから一肌脱ごうというところで今井さんの叙勲は大きな励みになる」と語ったのに対し、今井さんは「失敗や成功、苦労などの経験からなる『移民魂』を後世に伝えて行かなければならない」と応えた。
 今井さんは埼玉県出身、中央大学法学部卒。一九五八年、二十四歳で、コチア青年として来伯(サントス丸)。七二年ゴイアス連邦大学入学、七八年卒業と同時に弁護士免許を取得。
 九五年には、外国法事務弁護士として日本の法務大臣から認定されている。