エコノミーア

7月7日(水)

  マルコ・A・ライムンド医師はサーフィンが趣味だった。七四年ガロパーバ海岸の大会に出場したが、海水が冷たくて体が硬直し大敗した。ゴムで冬場用のサーフィン着を考案したところ好評を博し、量産に踏み切った。現在はサーフィン・グッヅが年々、二十五億レアルを売り上げ四〇%増の成長産業となっている。サーフィン・ファッションも忙しい。
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 〇三年は経済低迷の中、企業各社は広告宣伝に五十億ドルを費やし、世界ランクで十一位につけている。南米諸国は経済危機から蘇生したアルゼンチンが二十億ドル、コロンビアが十五億ドル、チリが五億千五百万ドル。世界順位では米国の二千三百十四億ドルをトップに、日本の三百七十億ドル、ドイツ、英国、フランス、中国、イタリア、韓国、カナダ、スペイン、ブラジルの順。         ◎ 
 レアル・プランが執行された九四年七月一日の一レアルが、十年後の〇四年七月一日にどれだけ変動したか。国債(CDI)が一〇・六九レアル、サンパウロ市証券取引所指数が五・四一レアル、貯蓄(ポウパンサ)が四・三七レアル、市場物価指数(IGPM)が三・三一レアル、ドル通貨が三・〇九レアル、消費者物価指数(IPCA)が二・六五レアル、不動産が二・四七レアルの順。
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 第二次大戦後の五〇年代、米国で始まった一ドル・ストアーが、ブラジルにもレアル・プランと同時に上陸した。米国では現在でもジェネラルやファミリイのチェーン店が各五千店を擁し大規模に米全土に展開している。ブランドに頓着しない客層を狙って、郊外の空倉庫で特価品を並べている。ブラジルでは一号店がフロリアノポリスに開店、現在は全国に一万八千店が散在している。