7月1日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】五月十八日にサンパウロ市がバス路線に導入したビリェッテ・ウニコ(統一乗車券)を、サンパウロ市民の八一%が「最高・良い」と肯定的に評価している。「普通」は一一%、「悪い・最悪」は五%だった。
同乗車券は一回分の料金で二時間自由にバスの乗り継ぎができる。この二時間という時間についても、七一%の市民が肯定的に評価した。
公共交通機関の専門家らは、一回分の値段で複数路線を乗り継ぐ乗客が増えることでバス会社が減収となり、補助金を増やすよう市への圧力が高まるのではないかと懸念しているが、バス路線の統廃合によるコスト削減や、バスの増便や地下鉄利用客のシフトによる乗客増で減収は避けられると市の当局者は話している。
こうしたビリェッテ・ウニコへの高い評価も、現時点ではマルタ市長再選にあまりつながっていないようだ。同乗車券利用者の二七%がマルタ市長に投票すると答える一方、セーラ候補へ投票と答えた人は三〇%だった。