6月30日(水)
日清・味の素アリメントスの須藤宏社長が二十八日、帰国挨拶に来社した。後任の廣田喬司副社長も同行、七月の社長就任に向けて意気込みを語った。
味の素本社から出向の須藤さんは七年前に来伯、一年目は営業を担当、その後三年副社長、そして〇一年より社長に就任した。
ミヨウジョウ・ラーメンで有名な同社は五十種類のめん類をサンパウロ州イビウーナ工場で製造。工場の従業員は五百五十人で、サンパウロ本社には営業などに百人が勤務している。
須藤氏は「袋物のインスタント・ラーメンとカップメンでは六〇%のシェアを確保しているが、最近の競合会社の参入でシェア争いが厳しい」。また、「主原料の小麦はアルゼンチンから輸入している。九九年一月の為替暴落では、原材料が倍以上に跳ね上がり、原料確保に奔走した」と振り返った。
社長に就任する廣田さんは三年前、日清本社から出向。「人口の伸びているブラジルのラーメン業界は成長期にあり、売上増が期待できるので、地道に努力したい。今後はカップメンの販売に力を入れる」と抱負を語った。
さらに、「国内産の小麦粉の品質問題、カップ容器のコスト・ダウンや、ブラジル・コストなど問題は山積みしているが、おいしくて手頃な値段の製品をどんどん市場に投入していくつもり」とも述べた。