関西方面で就労しているブラジル人なら、たいてい知っていると思われるが、『関西ブラジル人コミュニティ』(〇一年二月発足)という団体は、旧神戸移住センターを足場に、こつこつと地道な活動を続けている▼創設の趣旨は、ブラジル人が日本社会で暮らしやすくなるための手助けをすること。一方で日本社会、日本人がブラジル人を理解するように働きかけること。就労者たちが日本社会に適応していくためには、自分たちの権利を知り、できるだけ多くの情報を持つ必要がある、といっている▼活動は「教育」「スポーツ」「文化交流」「その他」と多岐にわたる。「教育」は、ポ語の読み書きとブラジルの学校教育に合わせた補習教室、日本の教育の仕組みについての相談、おとな向けの日本語教室、日伯両国の青年たちが集まり、話し合える場づくり▼「スポーツ」はフットサル・チームへの支援と大会開催、ブラジル人フッテボール関係者による日本人対象の交流会開催▼「文化交流」は、最近報じたように、フェスタ・ジュニーナの開催、ナタールの集い、ブラジル料理の紹介、地域で行われるバザーや祭りへの参加――など。フェスタ・ジュニーナには千人もの参加者がある▼就労者、および家族は「時間がない」などと言わず、、時間をつくって、まずは活動に参加したいものだ。電話・FAX078・251・2430、メールcbk.bras.01@themis.ocn.nejp で声をかけ、近づいてみたらどうだろう。(神)
04/06/30