6月26日(土)
「酔いどれ大統領」と酷評したニューヨーク・タイムスが、訪米に合わせてルーラ大統領の特集を組んだ。表題は「ラテン・アメリカ革命、最後の英雄」で、ドン底から叩き上げた立志伝を掲載した。記者は三日間、大統領に直接取材し、セルトンの生家も訪ねた。大統領の逆鱗に触れた前記事の記者は、母親批判が東北出身者にはタブーであることを知らなかったらしい。
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農務省長官室でルーム・サービス社の女性職員が、挑発的ポーズで撮影された写真を男性誌に掲載され、省庁内の風紀を乱したとして解雇された。元職員はセクハラ強要で同省高官と側近十人を訴えると、検事を伴って大統領府を訪ねた。ジルセウ官房長官は、リーマ農相代理に事実解明を要求。連警は元職員の自宅を家宅捜査し、証拠物件としてエロチックな写真一千四百枚を押収した。
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日曜日のパウリスタ大通りの歩行者天国は今年末まで続けられることに決まった。四回実施された歩行者天国について、通行者と付近住民に聞き取り調査を行ったところ、八六%の人が賛成、反対はわずか六%だった。同大通りの一定区間が閉鎖される予定で、付近の駐車場の値段が統一される見通し。
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サンパウロ市東部でバスの回数券を売っていたカヴァルカンチさん(四六)は三カ月前、テレフォンカードを貸し、クレジットをバラ売りする商売を始めた。一度数は二十センターボで二倍の値段だが、二十度数のテレカがあまり売られておらず、急にかける必要がある時に四レアルを払ってまでテレカを買う人が少ないため、商売は順調とのこと。