6月19日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】サンパウロ市パリ区を新生問屋街として広める動きが活発になっている。その名も「ノーボ・ヴィンテシンコ」。新しいヴィンテシンコ・デ・マルソ通りという意味で、安くて品数が多いことで買い物客が全国一集まる同通りの商店街をパリ区で再生させようというもの。
現在同区には百十三軒の商店があり、うち三十九店がバウチェル大通り、二十一店がトゥア・チエル通り、十七店がコンセリェイロ・ダンタス通り、十二店がコモミル通り、さらに九店が新装開店の準備中だ。
ヴィンテシンコ・デ・マルソ通りでは、商店の前にカメロー(露天商)が店を広げて通行も駐車もままならず、カメローを追い払う市当局や警官とのイタチごっこや、密輸取り調べの立ち入り検査などが日常茶飯事になっていることから、嫌気をさしている人が多いと同問屋街の人々は指摘する。現に十九店がヴィンテシンコ・デ・マルソ通りから移転してきたという。さらに密輸の容疑で逮捕された中国人ロウ容疑者が同地区にショッピングセンターを建設中であることも同地区開発を後押ししている。
同問屋街の店主は、中国系が十一人、韓国系五人、アラビア系五人、ポルトガル系五人、日系二人と国際色に富んでいる。