6月19日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】ブラジリア市中心部の景勝パラノア湖は環境保全の中心的役割を果しており、市民の憩いの場となっている。しかし湖の周辺に並ぶ高級別荘地が我が物顔に湖にせり出し、庭園、テニスコート、ヨット・ハーバーなどを造成している。
この違法建築は七十軒以上あり、所有者は大臣、上院議員、下院議員、各国の大使など、なかには植物や垣根などで公道が通行不能となっている所もある。これを受けて市当局は来月一日から、この「不法侵入」の立ち退きを図るべく実力行使に出る決定をした。
法律では公有の湖や近海では水際三十メートルまで私的使用は禁止されている。違法別荘所有者で明らかになっているのはエウニシオ通信相、トゥマ上議、シケイラ・カンポ上議、サルネイ上議院議長および中国やオランダの大使など。