6月17日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】米国の大手投資銀行メリルリンチとコンサルタント会社カップジェミニが実施し、十五日に発表した調査報告「世界の富白書」によると、ルーラ政権発足後最初の一年間に億万長者が五千人増え、〇三年末には八万人に達したという。
この調査では、百万ドル以上を金融商品などに投資している人物が億万長者とみなされている。主に株、不動産、固定金利預金に投資されている彼ら億万長者の総投資額は一兆七千五百億ドルに上るという。
〇二年とは逆に、〇三年にレアル相場と株価が上昇したことが億万長者の増加に貢献した。しかし、〇一年の九万人と比べればまだ少ない。
ラテンアメリカ諸国と比較すると、八万五千人とメキシコに億万長者が最も多いが、投資額が七千七百三十億ドルと少ないため、ブラジルの億万長者は相対的に目立っている。ラテンアメリカ諸国全体では〇三年に二十万一千人の億万長者が三兆六千五百億ドルを投資しており、この額は〇二年比で二・三%増加した。
〇三年に世界全体では億万長者が七・七%増え、七百七十万人となった。彼らは二十八兆八千億ドルを保有。米国では二百二十七万人が億万長者。株価上昇と減税により前年比で一四%増えたという。