6月17日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ市の路上生活者が過去四年間に、八千七百人から一万三百人と三〇%も増加した。十四日午後十時に気温は十一度に下がり、路上生活者の収容依頼電話がひんぱんに無料宿泊所へかかった。
最も多いのは、モッカ区。他にポンペイア大通り、ブラジル大通り、レボウサス大通りなどの橋下や軒下にも多数たむろしている。市が近代建築の粋をこらしたガレリア・P・マイアのドームは、路上生活者に格好の場所となっている。
市内の観光名所にたむろして美観を損なう路上生活者を、市は無料宿泊所へ全員収容する予定。しかし、集合時間が一定しないため困難となっている。電話で呼び出して、車が到着したら誰もいないこともある。