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MST、選挙に備える=支持候補者の検討開始

6月15日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】ブラジル最大の社会運動団体、土地占拠運動(MST)は最も野心的な団体とも言える。来る市長選に備え、全国のMSTリーダーは土地占拠・入植活動を理解、支持する市長、市会議員候補者たちについて議論を深めている。
 サンパウロ州西部のポンタル・ド・パラナパネーマ地方では、土地占拠活動の代表者らが二市の市長、十市の市会議員の支持候補者をすでに決めた。
 労働者党(PT)はMSTが最も強く支持する政党だが、ブラジル労働党(PTB)、ブラジル民主社会党(PSDB)や保守系の自由戦線党(PFL)まで支持することがある。
 政治活動に加わるには限界があるとMSTはみている。ルーラ大統領の勝利と期待が裏切られたことがその好例だ。しかし、市レベルで政治力を手にすることは可能だと考えている。「市長や市議が農地改革を支持すれば、土地入植はさらに容易になる」とMSTの支持を受けたチョイナスキ連邦下議は説明する。
 ステージレMST全国代表は、進歩主義を掲げる候補者を数多く当選させたいとし、MSTの独立性を常に保ちながらも、農地改革を支持し、社会の変革に努力を惜しまない政党であればどの党とも良好な関係を築きたいと述べた。