6月9日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】タルソ・ジェンロ教育相は七日、国立大学拡張の資金を捻出するため宝くじ発行を検討中であることを明らかにした。教育改革で公立校の学力水準を引き上げ、各学部の定員五〇%を公立校出身者に優先すると述べた。現在行われている人種やその他の理由による枠割り当て制度を、暫時廃止する目的でもある。
これまでの専門学校や職業訓練校の代わりに二年制の短期大学を設け、将来の選択肢を学生にじっくり考えさせるという計画もある。改革案は十一月、議会へ上程する予定となっている。
連邦カイシャ・エコノミカを通じて三十日後、教育くじがお目見えする。現在の教育省予算は九五%が経常費に充当され、教育改革に回せる費用は僅か五%に過ぎない。
国立大学を多くの学徒に門戸を広く開くため学部を拡張し新学部を増設する。四年計画で学生の定員数を倍増する。資金捻出のアイデアは米国の大学の方式を参考にした。
その他、教育改革案には学生による学長の選出や大学の就職あっせん、入試資格の検定試験、全学部に二年間の基礎教育期間の設置、各学部に開発研究室の設置などが盛られている。