6月1日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】日常生活への磁気カードの浸透は、目を見張るばかりだ。この便利なカード方式に注目し全ての手続きに応用、発展させることでビジネスを編み出した起業家も多い。
DIMEP/GPSのジョズエー・ピメンタ氏は九六年、磁気カードの業界に入った。引く手数多のライバルがひしめく同業界で、新企画を立案して他社をリードするため同氏は九九年、渡米した。カード・ビジネスでは先輩格の米国で、新しい技術を学んだ。
まず取り入れたのが、フォーミュラー・ワンの入場券カードだった。会場整理に大いに役立ち評判は上々で、主催会社から称賛された。二年目はカードの注文が殺到し、大成功だった。
次はカーニバルに同方式を用いた。現在はバレットス市のカウボーイ祭りを始め、ファッション・ウイーク、クリアンサ・エスペランサ、バイク・レース、スコール・ビートなど六十のイベントにカードを発行している。
ブラジル全国を調査すると、年間百以上のイベントがある。同社の発行カード数は〇三年に九百万枚だった。六百万枚が入場券で、三百万枚がその他。同社の売上高は、六百万レアル。成長率は三〇%の業績。
全国では〇三年に四千二百万枚のカードが発行された。平均成長率は、二〇%。〇四年に全国に出回っているカード総数は、五億二千万枚。カードによる取引高は、十五億レアルと予測。
偽造カードも横行している。カードの作製もホログラムや特殊磁気塗料、マイクロチップを使用するなどで、偽造防止に努めている。マイクロチップでは、まだ偽造報告がない。マイクロチップ・カードは、一枚に多目的用途がインプットできる。ブラジルはマイクロチップ・カードでは世界一の発行枚数を誇り、先進国といえる。