5月29日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十八日】「赤い四月」と名付けられた、土地占拠運動(MST)の四月の土地侵入件数は百九件を記録し、この数は九九年に大統領府に全国農業聴聞局が設置されて以来、単月としては過去最高となった。
オリヴェイラ聴聞官はこの数が驚くべきもので、非常に懸念されると述べた。「農場主はこれ以上耐えられない。そこが問題だ」。
今年の一月から四月までの土地侵入件数は百六十五件で、前年の六十八件と比べ一四二%増加し、また、〇一年(百五十八件)と〇二年(百三件)の年間合計をすでに上回っている。ルーラ政権一年目の〇三年は計二百二十二件だった。
四月の土地侵入件数の州別ランクでは、ペルナンブッコ州が二十三件とトップで、サンパウロ州(十四件)、ミナス・ジェライス州(十二件)、セルジッペ州(十一件)と続く。
同聴聞官によると、政府の対策としては農地改革の進展しか考えられないという。政府は〇四年に十一万五千家族、〇六年までに四十万家族を入植させる目標を掲げている。
MSTの全国リーダー、ロドリゲス氏は、四月の侵入活動は社会に訴える点で「効果的なもの」としながらも、入植にはつながらなかったとコメントした。