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二刀が断然優位だった=3回目全ブラジル侍選手権

5月28日(金)

 第三回全ブラジル侍選手権大会が、二十二日午前八時からFECAP体育館で行われた。全ブラジル剣術連盟(岸川ジョージ会長)の主催。大会は古武道の個人戦であり、総合で二刀のマルセロ・ネージさん(三四、元ロック歌手、選手歴十年)が優勝した。おおむね二刀が上位を占めた。
 今大会のカテゴリアは剣術、居合、杖術、鎖鎌など五つ。全伯十五州から六百人の選手(女性が三〇%)が参加した。観衆を合わせると一千五百人規模の大きな催しとなった。年少者がめだつほど増えた。参加の動機は、剣でもっていろいろ構えができること(岸川会長の話)。
 試合のルールも改められた。試合場は、8メートル×8メートルの方形のなかに直径5メートルの円を設け、対戦二選手のいずれかが円から出されると「有効」の減点をされる。ほかに技によって「効果」「一本」も採用するなど、相撲、柔道の判定の言葉を使用するようにした。
 来る十月には「全ブラジル侍選手権大会団体戦」が、行われる。岸川会長は「二刀が勝つのに有利なので、二刀同士の試合が増える。四刀が交錯するので、審判員の判定が難しくなる」と見通した。