5月27日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】十二の州の医師が健康保険加入者の診療をすでに中止した。同プランが医師へ支払う診療報酬が少額のためだ。
医師が保険会社に求めている診療報酬は四十二レアル以上だが、リオ州医師組合によると、全国平均額は三十一レアルに過ぎないという。「九年間増額されていない」とブラジル医師会(AMB)のパイヴァ会長は訴えた。
診療中止は七十日前にバイーア州から始まり、三十万人以上の保険加入者が影響を受けた。ミナス・ジェライス州では、保険加入者が一回の診療当たり平均二十五レアルを病院に支払っている。パラナ州では十日程前から、患者から平均五十レアルを徴収するようになったという。
保健監督庁(ANS)のデータによると、全国で三千八百六十万人が健康保険プランに加入しており(加入率二一・三%)、サンパウロ州だけで加入者は千六百八十万人(加入率四三・五%)に上る。労組間社会経済調査・統計所(Dieese)の調査は過去七年間に保険料が二四八%上がったことを明らかにした。保険会社から医師への支払い額を上げるため、ANSはこのほど、一一・四五%の保険料値上げを承認している。
二十七日にはANS本部で医師と保険会社の代表が会合を開き、診療報酬をめぐって議論が行われる。